概要
「2009年、家電量販大手のエディオンは、関東地区のグループ子会社を再編。
中部地区に強い営業基盤をもっているエイデンが合併存続会社となり、東京エディオン、石丸電気および石丸電気子会社3社を吸収合併する」(NIKKEI NETより)
日本の家電業界は、今どこに向かっているのでしょうか?
家電量販店のスタイルは、「郊外型量販店」「都市型量販店」と分かれます。
以前までは、戦国時代の武将のごとく地域ごとに群雄が割拠する状態でした。しかし、ヤマダ、コジマ、ケーズの関東商圏での競合状態からコスト競争力を身につけた3社が全国の郊外市場に席巻したことで全国の家電市場は大きく動くことになります。
現在、売上高1位のヤマダ電機が郊外型から都市型へ進出してきたことで市場の棲み分けが更に崩れようとしています。このままヤマダ電機の全国制覇となるのでしょうか・・・。エディオン、ヨドバシカメラ、コジマ、ビックカメラはどのような戦略で立ち向かうのでしょうか!?
今回のセミナーでは、売上高2位のエディオングループの中でここ名古屋を中心とした家電業界のトップを走る株式会社エイデンの岡嶋社長より全国展開に向けた再編の考え方と地域密着型戦略の捉え方をお伺いいたします。
株式会社エイデン
代表取締役社長 岡嶋 昇一 氏
プロフィール
1950年11月22日生まれ。
1974年成蹊大学法学部を卒業後、75年4月にエイデン入社
1981年取締役、87年常務取締役、88年代表取締役、91年代表取締役副社長を経て、93年5月に代表取締役社長に就任
2001年4月よりNEBA(日本電気大型店協会)会長をつとめる
趣味はゴルフ
関連リンク
<家電再編業界に関するNEWS>
セミナー風景
セミナー内容
1.業界動向
戦後、三種の神器にはじまり、90年代のビデオ~PCへと拡大路線をとってきた産業である。
1990年バブルがはじけて以降、大競争時代へとなった。
バブルの後遺症は、約2年で直ぐにPCの時代へと変わり、現在新三種の神器と呼ばれる時代となっている
三種の神器とは・・・1950年代後半、白黒テレビ・洗濯機・冷蔵庫の家電3品目が『三種の神器』として喧伝された。1956年の経済白書が「もはや戦後ではない」と明記し戦後復興の終了を宣言した神武景気以降、輸出拡大で日本経済が急成長した時期である。
新三種の神器・・・2003年(平成15年)頃から急速に普及し始めたデジタル家電のデジタルカメラ・DVDレコーダー・薄型テレビをデジタル三種の神器と呼んでいる
しかし、デジタル家電の需要拡大や成長路線は終焉を迎えている。
では、どんな成長が描けるのであろうか・・・。
次に地域家電店に着目してみる。
以前は、地域に根付いた松下電工などが主流になっていた。しかし、1993年ごろには、家電量販店に切り替わるようになってきた。
武器は、大型店舗・展開である。
1990年半ば、規制緩和にもとづき、変化が生まれる
弱肉強食の世界である。
2006年企業別売上ランキング
http://www.shogyo-shisetsu.jp/article/data/data146.html
上位10社で70%のシェアがあり、家電需要10兆円規模となっている。家電業界が恵まれている部分としては、技術革新が常にあることである。
今年の売れゆき商品
1.液晶TV
2.エコキュート
3.ブルーレイ
4.太陽光発電
再編については、今後益々加速していくと思われる。今年から来年初めにかけて・・・ではないでしょうか。
2.エイデンの概要
エイデンは、今年創業60周年を迎えます。開業は、昭和23年7月で今年7月には、名古屋ドームでイベントを行いました。
関東の東京エディオン、石丸電気グループを統合し、エディオングループの中核企業として関東圏をカバーすることが今後のグループの目標になります。じつを言うと、関東戦略については、失敗をしています。東京エディオンや石丸電気においては、計画が大きく狂っており何とか早急に立ちなおすためにエイデンが行うことになったのです。
昔は、「栄電社」として活動しており、2006年現在のエイデンのマークに変更しました。変更後、業績があがっているため、このロゴとの相性は良いのかも知れません。今、エイデンは、東京の事業に加えて、静岡にも子会社コンプマート、ディスクステーションなどなど多数のジャンルを事業化しています。
3.エイデンの経営戦略
事業を行うには、成長のエンジンと呼ばれるものが必ず必要となります。エイデンでは、
・多店舗展開、無店舗販売、店舗の大型化
・ITの成長
がこれにあたります。人、もの、金が集中したため、一気に2000億まで規模拡大した時期になります。ITバブルが弾けた後、更なる大型化そして、M&Aを行ってきました。企業には、必ず成長のエンジンを明確に考えておかなければいけません。当社の課題は、次の原動力を何に置くかです。デジタル家電も低価格化がすすみ、飽和状態にあります。そうなると、ひとつのキーワードは、環境になるのかなぁと考えています。
最近の店舗規模は、1,000~3,000坪は必要とされています。一方でエイデンファミリーショップと呼ばれる町の系列店をFC化し、展開しています。
高齢化時代の中で、大型化の店舗は、親切ではなくなっている事実があり、家のことを面倒見てくれる家電屋がなくなっています。
そのような中で、このサービスを導入すべく町の家電とコラボレーションすることで地域密着型のサービス提供が可能となります。
今年現時点で、70店舗まで拡大しました。お客様からも評判の良い取組みとなっています。
これからの家電業界の動向は!!
2002年エディオンは、デオデオ等と手を組んでできました
当時、M&Aはまだ無かった時代、21世紀に入ったときに日本業界の業界は集客していくと考えていたので、どこよりも早くやりたかった気持ちがありました。
整理淘汰の時代のはじまりです。
山田電気の山田社長も話されていることですが、「どのくらいの業界がのこるのであろうか?良くて3社、悪くて2社になるであろう」
これが当時話していた予想値です。
アメリカと比較して10年遅れている日本といわれていますが、アメリカでは、既に2社に集約されています。
今までは、ヤマダ電機に対して取り組んでいました・・・。なんとしても負けないような企業に・・・。
しかし、こうした2~3社の時代を想定するとヤマダとの提携もありえるのではないか?
いままでの固定概念のみではなく、何を目指すかを考えなくてはいけない時代が今あるのです。
今年の状況は、上期は過去最大の利益が出ました。しかし、下期においてはマイナス下方せざる終えない状況です。
今回の景気後退は、最悪の状態をどこまで追求できるか、また、このような状況で東京エディオンを抱えたためどこまでリスクを考えれるのかが今後のエイデンの鍵になると思います
岡嶋社長の言葉より
・ 禍福は、糾える縄の如し 失敗は恐れない いつも前向きに
関本忠弘 氏(NEC)
・ 時代の風を肩で知る 時代の変化を感じて仕事をすることの喜ぶ
ジョーシン電気 前社長
・ 人の行く裏にみちあり花の山 常識を疑う、時代とともに常識は変化する
質疑応答
Q:インターネットで販売がされている、また購入されている世の中で、あえて店舗の大型化を行うのはなぜですか?
A:ネットショッピングの割合は、店舗系を凌ぐのかというとどんなに新しい媒体をつかっても10%程度にしかなりません。過去に事業化したTVショッピングでも同様。リアルな店舗というのはニーズとしてこれからも求められます。また、ネット販売が好調なのはPC系であり、家電系が少ないのも傾向としてある。
Q:お客様主体で「買ってやる」という行動が多くなっている中で、社員教育はどのように行われていますか?どのような方針で行われていますか?
A:お客様は神様と思っている経営者と現場とのギャップはある。クレームにてお教えいただけことも頻繁にあります。しかし、こうしたものは言い続けるしかないと考えています。売れない時代の方が社員の行動も変わるので、ある意味今はチャンスなのかもしれません。主婦の方にお願いして覆面調査などは定期的に行っています。
Q:PCや携帯などの端末内にある金は世界一といわれているが、店舗に集まってくるそうしたものはどのように扱っているのでしょうか?
A:家電リサイクルに関しては注目しています。しかし、携帯電話については個人の思い出として保管している方が多く、進んでいないのは事実です。
Q:取扱品目の拡大として、ブランドものや食料品などの取り扱いなどもお考えでしょうか?
A:家電以外のものもチャレンジしていますが、どれも利益には貢献できていない。餅は餅屋ではありませんが、利益に足をひっぱることにもなりかねない。ただ、お客様がお買い物を楽しむという観点では、おもちゃ売り場を設けることで両親が買い物を楽しむなどの拡大は必要なのかもしれませんね。
Q:ヤマダ電機との提携もあるかも?とのコメントでしたが、ライバル店との交流などはあるのでしょうか?
A:時代としては、白紙で考えなくてはいけないと思う。はじめからないと考えるのではなく、常に想定していなければいけない。今年から大手家電懇談会を行っており、上位10社で交流を行っています。
(補足)最後の挨拶でご紹介させていただきました成蹊大学の「成蹊」について
成蹊大学 「成蹊の名の由来」
http://www.seikei.ac.jp/gakuen/gaku_nanoyurai.html







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