オーナーズエンジニア(設計コンサルタント)のニコム

セミナー情報

中国の社会と民衆意識

開催日平成19年7月23日(月)
テーマ中国の社会と民衆意識
講師名古屋大学 大学院教育発達科学研究科/教育学部
教授 博士(教育学)
牧野 篤  先生
場所株式会社ニコム 会議室
予定時間18:30~ 講演
20:30~ 懇親会
定員35名 (先着)
費用無料(懇親会1,000円)
備考

 英語教育の違い

日本と中国の教育の中で使われている英語の教科書には、根本的に違うところがあります。日本の場合、登場人物として外人がいて、日本人が数人いて、アメリカやイギリスが舞台として
作られていました。
一方、中国では、中国人が出てきて舞台も中国とし、中国の事を英語で勉強する教科書になっています。中国は、子どもに対して、自国のことを英語で紹介できるように教育しているのです。
これは、愛国主義の一貫として行われていることになります。

 学生の無業者100万人

中国では、3年での離転職が多く見られます。会社の利益が上がっているならば、平等に賃金を与えてくれなければならない。

「自己主張をする平等を確保する」

中国の民衆は、自分の利益を求めて当然のように主張します。日本のように、会社の為に・・・ではなく、自分のために会社は頑張ってくれなければならないという発想です。会社のために自分を抑えることは絶対しないようです。極端な例を挙げると、少し会社が傾くと次の日には全員辞めていなくなることもあるようです。

中国では、現在労働市場が4,000万人とされています。内陸から流れてくる人々をいれると1億5,000万人が労働しています。
都市では学歴社会が進んでおり、学歴を取ろうとする動きが出始めています。そうなると中国らしい動きとして国が認めていない学校がつぎつぎと出来ていきます。内陸からの学生は高いお金を支払い学位をとっても企業側はそのような大学を知らないといったことがあり暴動が起きたりすることがあります。
ここ最近の大学の定員は、500万人です。参考までに日本の学生は、約70万人となります。
中国では、そのうち100万人が無業者となっています。

なぜ、彼らは無業者となるのでしょうか?

中国人は、自分たちは知識人であるため待遇されるべきだと考えるのです。先ほどの平等と同じ考えになります。
そのため、下位の企業などには、就職せず無業者となるのです。

・ 同じ序列内で不平等であることが許せない。
・ より良い職種があるはずである。
・ 自分の能力をより高く買うべきだ。買って欲しいのではない。常に、自分をそのように処遇する周りが悪い

彼らは、常にこのように考えます。
 

宴会禁止令 

中国民衆は、どのように生きているのか?

上に政策あれば、下に対策有り
(上有政策、下有政策)

中国行政府は、いろいろな網をかけてきますが中国人は抜け道を探すのが得意です。抜け道を探して利益を得ようと考えます。

例えば、”宴会禁止例”が出たときの話です。

暴飲暴食による経済発展の影響を考え、政府が出してきた命令になります。中国では、おもてなしとして相手がもういいという限界まで出さなくてはいけないと考えます。自己主張の考えです。まだ不十分ですよという合図が、”空”なわけですが、お茶なども空にするとすぐにお茶を注いできます。
日本の文化では、空にしないと失礼と思い、お茶を飲み干しますが、逆に注がれることになるのです。
中国人に対して、お茶などを注がないと”ケチ”と思われてしまうということです。そのためものすごい量のご飯がでてきます。

そこで、中国政府は、次のような通達を出してきました。
”3つの料理と1つのスープにしなさい”と・・・。

中国人は、このように考えました。

「大皿に何十品とのった料理=鳳凰、龍王」と命名した料理を作った

まとめ

1.「礼」の序列を考え、平等であると考えてもらう

2.文明化の関係を作る=師弟関係をつくる

これらは、中国民衆の「善-悪」観と結びついています。歴史認識においても、日本が悪を働いて、乱したから善の関係に戻したにも関わらず、日本は認めようとしないという考えです。
今後の繋がりの持ち方として、お互いの文化や価値観を意識することが重要であり、企業間の繋がりのなかでも、文明化の関係から入ることで彼らに裏切られることはなくなるのです。

 書籍紹介

この記事へのコメント (0) RSS

この記事にはまだコメントがついていません。

コメントをどうぞ

(必須)

(必須)※非公開


このページの先頭へ