オーナーズエンジニア(設計コンサルタント)のニコム

セミナー情報

第5回アルツハイマー・エデュケーション・セミナー

開催日平成18年6月24日(土)
テーマ認知症介護 - その最新のアプローチ -
講師世界保健機構(WHO)コンサルタント
オーストラリア連邦政府コンサルタント
ボブ・プライス 氏
場所栄ガスビル
予定時間9:30~9:50 受付
9:50~ 開会
10:00~12:00 講演
12:00~13:00 昼食
13:00~16:30 講演
定員50名
費用30,000円
備考■ 後援
オーストラリア連邦政府
高齢者対策省 高齢者政策局(office for older Australians)

認知症高齢者の特別なニーズと問題

第5回目を迎えたアルツハイマーエデュケーションセミナーですが、認知症の方の考え方や行動がセミナーを通して理解することができてきました。
今回のセミナーで得た考え方や行動を理解したうえで、「認知症対応型高齢者施設」の設計に結びつけることができないでしょうか・・・。簡単にまとめて見たいと思います。 
まずは、認知症高齢者の特徴です。

1.環境刺激に対する反応の遅さ
2.環境からの情報の解釈が困難
3.散漫な注意力
4. 計画能力の欠如
5.集中時間の短さ
6.内省の欠如/社会的に適切な態度の欠如
7.聴覚刺激に対する意味付け能力の欠如
8.高齢による視力障害
9.視野を細かく調べる能力の欠如
10.衛生面での機能低下
11.物体や手がかりの誤った解釈
12.道具や物体を正しく使うことができない
13.大切な人々の認知ができない
14.選択ができない
15.慢性の疲労感

こうした行動や考え方があるため、設計やデザインにも注意が必要となってくる。例えば、

・ 空間計画
・ 空間の関係づけ
・ 手がかりとヒント
・ 色
・ 家具
・ 布地
・ 床(敷物など)
・ 壁の仕上げと処理
・ 照明
・ バスルーム(トイレ、洗面台、シャワー)
・ 屋外/庭

所にである。セミナーの配布資料のなかで、ボブ氏が考える設計の主なポイントが紹介されていましたので箇条書き致します。是非、参考にしてみて下さい。

スペシャルケアの設計

1.気を散らすものを最小限に抑える
2.人の通行を最小限に抑える
3.無意味な騒音を最小限に抑える
4.通常の家庭でのアクティビティの機会を提供する
5.家庭的で馴染み深く、親しみのもてる雰囲気を作る
6.出入り口を出来るだけ少なくする
7.居間と食堂を廊下などで隔てずに続きスペースにする
8.共同スペースからはっきりとみえるところにトイレを設け、トイレであることが明確にわかるようにする
9.建物の一部にプライバシーが保てるようなスペースを設ける
10.囲まれた平坦な庭、その庭への明確な方向付けを行う
11.業者(外部の人間)の出入りする領域を分ける
12.人の出入りが見えないように出入り口を目立たなくする

セミナー後のアンケートより

Q1:このセミナーは参考になりましたか。
A1-1:大変参考になった ・・・ 30/31
A1-2:一部参考になった ・・・ 1/31
A1-3:参考にならなかった ・・・ 0/31

 Q2:参考になったことをお聞かせ下さい
A2:回答内容抜粋
・ 個別のケアの大切さが改めて理解できました
・ 負の引き金が何なのか考えていきたい
・ アクティビティの真の意味が理解できました
・ 自分が勤めている施設は管理者施設型であり、自分的にもストレスを感じたり、利用者さんを見ていると辛い気持ちになることが会ったのですが、この講演で救われた気持ちになりました。

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