いけばな作品は、人々の生活スタイルに沿って各時代に合うように、飾られる場・外形・材料・手法などが変化してきました。
近現代においては、子女教育の一端を担ったり、稽古することがある種のステイタスシンボルになったりと、各時代にそれぞれの役割を果たしてきました。
また、いけ手の植物に対する認識で、相手を「いかす」ことで自他ともに生きるという精神は、他国、特に西洋のフラワーアレンジメントとは一線を画しています。
しかし、いけばなの底流には不変の哲学があり、長い眼でみると、哲学に合わない作品は一時の流行として消えてゆき、哲学に合う作品だけが繰り返し制作されている、とみる事もできます。
そこで今回は、花道家の小川 珊鶴氏をお招きし、奈良時代の供花から現代に至る植物飾りに関するまで、いけばな作品の底流にある不変の精神をお話頂きます。
さらに、カキツバタとアヤメ、ショウブの違いから座布団の前後の見分け方まで、いけばなの歴史・型・美意識も解説して頂きます。
皆様、奮ってご参加くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。
講師:花道家 小川 珊鶴 氏
[プロフィール]
幼少より茶華道、日本舞踊など、各種日本古典芸能に親しむ。1987年、日本最大の生け花としてギネスブックに認定されるなど、各地でフラワーパフォーマンスを行う。
1990年に名古屋で初の個展「蓮華自在」を開催。舞台やステージでの押花美術を多数手がけ、『家庭画報』の押花特集にもたびたび連載される。
2005年に個人では初めて、徳川美術館内茶室の使用を許され大花会を開催。薪能や音楽コンサートの舞台美術監督を務めるなど美術アレンジャーとしても精力的に活動し、ジャンルを超えて活躍している。
2012年には、十数年にわたって収集した帯コレクションが「着物帯の収集」でギネスに認定。
場 所:
・セミナー会場:名古屋市中区丸の内3-18-22
フェイマス丸の内ビル 8階大会議室
・懇親会会場 :株式会社 ニコム
中区丸の内3-16-31 フォーティーンヒルズ丸の内7階
≪地 図≫
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