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第100回ニコムセミナー「3.11 東日本大震災からの復興 紙つなげ!彼らが本の紙を造っている 再生・日本製紙石巻工場」[レポート:明石]

記念すべき第100回ニコムセミナーでは
現在、全国の書店ノンフィクション作品コーナーで
平積みにされている作品
『紙つなげ!彼らが本の紙を造っている 再生・日本製紙石巻工場』を
執筆された佐々涼子先生をお招きいたしました。

みなさまが良くご存知の
『永遠の0』、『ONEPIECE』、『NARUTO』等が
石巻にある日本製紙株式会社の工場で
印刷されていました。

石巻にあるその工場は
東日本大震災の影響で完全に工場としての
機能を失ってしまいました。
「生きる」ことに精一杯だった時期に
早々に「工場の復興」を決意した
工場長、工場の職員の熱い思いが描かれた作品になります。

今回は活字にならなかった部分や
作品を執筆するに至った経緯等を詳しくお伺いできました。

「いつでも、どこでも、どれだけでもある」という存在である
「紙」の大切さや、紙にかけられた情熱の大きさに
私自身も思わず涙が溢れてきました。

佐々先生は大学を卒業後、そのまま結婚をされて
専業主婦として毎日を過ごされており
「就業経験がない自分に、この物語が描けるのか」と
不安に思ったこともあるそうです。

しかし、そんな佐々先生の作品が出来上がった時に
石巻工場の方々は「自分達の作品ができた、これは自分達の本だ」と
喜んだそうです。

1枚1枚ページをめくるごとに
佐々先生が一言ずつ言葉を発すると共に
会場内は静かな熱気に包まれました。
講演が終わると自然に拍手が沸き起こりました。

生きていること、
当たり前に毎日「紙」があることに
感謝をしていくとともに
東日本大震災を風化させないようにしなければならないと
強く感じることのできた1時間半でした。

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講演風景

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