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第101回ニコムセミナー『ホテルマンのこぼれ話 ~皇室から一般のお客様まで~ 2005年国際博覧会「愛・地球博」迎賓館業務を終えて』[レポート:明石]

12月9日に
株式会社ナゴヤキャッスル
常勤監査役 根木 政美 氏を講師にお招きし
第101回目のニコムセミナーを開催いたしました。

根木先生が経験された
愛・地球博で一般の方が入ることのできない
特別な迎賓館での業務を踏まえたお話をお伺いいたしました。

愛・地球博では
万国博覧会で初めて正式なフランス料理ではなく
地元食材を使用した和洋折衷の料理を提供したとのことです。
その際に作成したフルコースのメニューは
120種類にも及ぶそうで、その中でのメニューの重複はないそうです。
メニューも従来はフランス語表記にしていたものを
全て英語表記に変更し、なおかつホストやホステスには
料理に使用している食材に関するコメント等を記したメモを渡し
迎えた方々に質問を受けた際に直ぐ答えることができるように
準備もしたそうです。

このようなサイレント・サービスの積み重ねから
株式会社ナゴヤキャッスルのサービスは
これまでの万国博覧会と比較しても
大変評判が良かったそうです。

また、万博のお話だけではなく
日本国旗の中心に赤い日の丸があるわけではないこと
モーニングとタキシードの違い
(モーニング:開催時間が午前中、タキシード:終了時刻が日没過ぎ)
「右方上位」の考え方(椅子は左側から座る等)
エレベーターも乗り物になるため上座や下座があること等
様々な儀礼についてもお話をいただきました。

国際社会に出て行くためには
天皇陛下や皇太子のお名前、
畳を英語では何と言うのか等
海外では当たり前のことを「当たり前」に聞かれる為
最低限答えることのできるように学習していかなければならない等
これからの社会で生き抜くためのヒントを
いくつも得ることができました。

根木先生は講演の最後に
「感動は人と人との間にうまれるものであって、物ではうまれない」と
お話をされていらっしゃいました。
また、更に「最高品質のサービスは差別からうまれる」とも話されていました。

長年お客様を「もてなす」ことを仕事としている
根木先生でこそ言葉にできるものですが、
この2つの言葉は
私たちの仕事や日常生活にも深く関係しているのではないでしょうか。

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